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「美味しい。」笑顔を届けたい。

美味しい。と感じた時、自然と笑顔になっていませんか?
私たちはそんな笑顔を想像しながら、今日も惣菜をお届けしています。その思いは、1972年の創業以来変わりません。今日は、創業期のエピソードなどを紹介しながら、私たちの「美味しさ」に対する思いをお伝えしていきます。


はじまりは欧風レストラン。

お客様やスタッフと創業者岩田(一番左)

創業者の岩田は、幼い頃から食に魅力を感じ、神戸でステーキレストランを営んでいました。そのお店で提供される料理は、港町神戸を訪れる外国船のクルーやキャプテンの間でも評判になり、多くの方が来店する繁盛店でした。
ある時、岩田は、本場のレストランを見ようと欧米視察に出かけます。星付きのレストランに行っては、身振り手振りで熱意を伝え、厨房の中まで見せてもらったりしながら見聞を広めました。

デリカテッセンに魅せられて起業。

そんな欧米視察の中で、最も岩田の心を動かしたのは、各地の街角にあるデリカテッセンでした。そこで目にしたのは、各国の風土に根ざした食文化。当時の日本では、あまり目にしないような素材や調理法を使ったバラエティ豊かなメニューに驚き、大いに好奇心を掻き立てられました。シャルキュトリーや前菜など、多彩な惣菜メニューが品揃えされ、人々が、好きなものを、好きなだけ選び、持ち帰ることが、生活の中に根付いていました。そこに欧米の食文化の豊かさを感じ、そのライフスタイルに強く惹かれたのです。早速、デリカテッセンの惣菜をホテルに持ち帰って、ワインとパン、チーズと一緒に食べてみると、なんとも言えず美味しく、その味はレストランに引けをとらないと驚いたのです。それからの視察後半は、連日デリカテッセンの惣菜を楽しむ毎日となります。
この強烈な食体験が、「日本にもデリカテッセン文化を作ろう!」と起業す
る原動力となりました。

レストランの味をご家庭に。

創業期のデリカテッセンメニュー

デリカテッセンの魅力は、レストランの味をご家庭でリラックスして楽しめる事。創業時のこの思いは、「レストランの味をご家庭に。」というスローガンとして、長くロック・フィールド社員の合言葉となりました。「美味しい。」と感じていただけることが、お客様の豊かなライフスタイルをつくる一助になると信じて、努力を惜しまず誠実なモノづくりを心がけてきました。

美味しい。と感じる要素は、時代によって変わるのか?

創業から50年以上、惣菜をお届けし続けて来て確信したのは、人が「美味しい。」と感じる時、その背景には、様々な要素があるということ。味覚的に優れていることはもちろん重要ですが、それ以外にも、安全性や、一緒に食べる人や食べる空間など、たくさんの要素が組み合わされている、そしてその要素の中には、時代で変わっていくものもあると感じます。例えば、創業期の人気商品はスモークサーモンやパテやテリーヌ。濃厚でリッチな味わいの、特別な日のための料理が「美味しい。」とされた時代でした。その後、食の欧米化は進み、特別な日だけでなく、日常的な食卓もバラエティ豊かになっていきました。更に時代が進むと、女性の社会進出や健康志向の高まりを反映して、健康的で日常的に楽しめるサラダを好む方が増えています。そして近年では、持続可能な食であるかどうかも大切な要素として、より意識されるようになってきています。

時代が移り、美味しさの要素の一部が変化しても、心も体も健やかで、リラックスできる状態にあることが大切なのは変わらない。昔も、今も、これからも「美味しい。」と感じていただける惣菜をお届けできるように、変わっていくこと。変わらないことのチューニングをし続けることを大切にしていきたいと思います。